戦後のスター歌手・笠置シヅ子をモデルにした朝ドラ「ブギウギ」はみなさん、ご存知ですよね。
笠置シヅ子のための軍歌と言われる「大空の弟」をスズ子が歌いますが、実在する曲なのでしょうか？
今回は、イントロだけでも泣いた！と話題の「大空の弟」の音源や作曲した服部伸一について調査しました。
「大空の弟」はイントロだけでも泣いた！とSNSで話題
「ブギウギ」の第10週目では、趣里さん演じるスズ子が「大空の弟」という軍歌を披露します。
12月7日に放送される「大空の弟」について早くもSNSではコメントがたくさんありました。
イントロだけでも泣いた！という声がありますが、かなり、気持ちが入ってますね！
【動画】放送後の「大空の弟」圧巻！感動！と話題
12月7日放送された、趣里さんが歌い上げた「大空の弟」です。
SNSには感動のコメントがたくさんありました。
見逃した方は、どうぞご覧くださいね。
笠置シヅ子のプロフィール
本名：亀井静子（かめいしずこ）
別名：三笠 静子 笠置 シズ子
生年月日：1914年8月25日
出身地：香川県大川郡相性村
死没：1985年3月30日（70歳）
ジャンル：歌謡曲
活動期間：1927年〜1985年
レーベル：日本コロムビア
共同作業者：服部良一
戦前から戦後にかけて活躍し、特に戦後は「ブギの女王」として一世を風靡しました。
躍動感のあるリズムの楽曲と派手なダンスパフォーマンスで革命的な存在になったそうです。
「大空の弟」は服部良一が笠置シヅ子のために作った軍歌
笠置シヅ子さんの弟である八郎（六郎のモデル）は、1941年にベトナム沖で戦死しました。
笠置さんは弟の訃報を知り、悲しみにくれていました。
「大空の弟」は戦死した笠置さんの弟のために、服部良一が作詞・作曲したということです。
調査したところ、この曲は、実際に、笠置シヅ子さんの歌として存在していました。
「大空の弟」の音源や音声動画は？
笠置シヅ子の軍歌「大空の弟」の音源やユーチューブ動画などはあるのでしょうか？
結論から言うと、音源やYouTube動画などは一切残っていないことが分かりました。
2023年12月7日に朝ドラ「ブギウギ」で放送後、こちらに追記したいと思います。
「大空の弟」の資料は、最近まで行方不明になっていたそうです。
そのため、どのような曲なのかさえ分からず、まさに「幻の歌」だと言われていました。
しかし、2019年、「大空の弟」の楽譜が服部先生の所蔵庫から発見されています。
見つかった楽譜は読めない部分が所々あり、舞台用に歌詞を付け加えたり、編曲がされたそうです。
服部良一は笠置シヅ子の音楽のパートナー
服部良一は羽鳥善ー（草勢別）のモデルの人物です。
当時は、敵国の歌を唄う歌手は「適性歌手」として厳しく取り締まられていたと言います。
服部良一先生は軍歌を作曲するのはあまり得意ではなかったとのこと。
そのため笠置シヅ子のために作った「大空の弟」は、数少ない曲の1つとなっているそうです。
弟の八郎との手紙のやり取りから作られた
大空の弟の歌詞は、笠置さんと弟の八郎さんの手紙のやり取りなどから作られたと言われています。
作詞者名に「村雨まさを」と書かれてありますが、これは、服部良一さんの作詞家としての別名です。
「もしや 八郎の 部隊の名が書いてないかと」「いつも○○ ○部隊 ○○方面 ○○基地 ○○機の編隊だ ○○○では わからない」「姉さんは 遠い戦地を 偲（しの）ぶごと あつい感謝に 泣けてくる」
ところどころに「○○」と伏字になっている部分があります。
これは、所属している部隊や今どこにいるかなどの機密情報で外部に漏らしてはいけないからでした。
明らかにお2人の手紙のやり取りの内容ありきで作られたものだと言われていますね。
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